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滿洲 資源篇

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『滿洲 序篇』(ST000266)『滿洲 地方篇』(ST000334)とともに満洲の気候、風土、社会、資源、地方の風物などを紹介する3篇中の1篇。満洲の資源とその生産物をテーマとした2巻物の本作では、第1巻で農産、第2巻で牧畜、林産、製塩、鉱産が扱われている。農産は高粱、大豆および大豆油と豆粕、米、果実、綿、柞蚕、それに牧畜として馬、牛、羊および牧畜の改良に携わる満鉄の農事試験場、林産では吉林材と鴨緑江材、製塩は日本の租借地だった関東州の塩田が紹介され、産出された塩のほとんどが日本の曹達工業の需要に向けられていることが指摘される。最後の鉱産では各地に金および砂金の産地があることに触れたあと、膨大な埋蔵量を誇る鉄鉱と石炭が詳しく扱われる。製鐵工業として鞍山製鉄所と本溪湖製鉄所(本渓湖煤鉄公司)それぞれの特徴と生産量が示され、大規模な露天掘りを行う撫順炭田には炭田一帯を覆う油母頁岩(オイルシェール)があり重油の抽出その他の処理を行う大規模なプラントが映し出される。最後は「そして滿洲は我國にとつて重要な資源を豊富に藏してゐる」という中間字幕で終わる。

作品詳細

作品番号
ST000333
映画題名
滿洲 資源篇
映画題名ヨミ
マンシュウシゲンヘン
製作年月日
1932-1933
時間(分)
33
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
文部省
配給会社
文部省
配給年月日
1933.4.[頒布]
スタッフ
白井茂、川谷庄平[撮影]雨夜全、斎藤宗武
検閲番号等
1933年5月9日
H5281、日、實、風、滿洲 資源篇、2巻、605m、文部省(製作者、申請者とも)免
フィルム映写速度
16
備考
元素材は、1971年度に文部省より管理換された35㎜不燃性マスターポジフィルム。
参考文献(『官報』)に記載された尺長600mと比較すると、元素材である上述のフィルムの尺長は606.869mで7m近く長い。
スタッフ名は参考文献(『日本教育映画発達史』および『カメラと人生―白井茂回顧録―』)による。
参考文献
「活動寫眞「フイルム」頒布」(『官報』第一八九五號、1933年4月26日)831頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/2958367/1/26
「實際知識と機宜を得たる紹介に一段の新味を見せた文部省映畫」(『國際映畫新聞』第九十三號、1933年)48頁
編輯部「作品内容から見た 近作文化映畫紹介」(『キネマ週報』第百六十一號、1933年)17頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/7965092/1/9
「新作映畫解説」(文部省社會敎育局編『文部省敎育映畫時報 13 昭和九年三月』、1934年)7-20頁(国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1149009/1/6
文部省『敎育映畫硏究資料 第十八輯 本邦映畫敎育の發達』(1938年)「文部省製作映畫年度別」71頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1451797/1/40
田中純一郎『日本教育映画発達史』(蝸牛舎、1979年)100頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/12438070/1/54
白井茂『カメラと人生―白井茂回顧録―』(ユニ通信社、1983年)58-60頁。

関連動画

滿洲 地方篇

ST000334 / 1932-1933 / 海外 / 83分

滿洲 序篇

ST000266 / 1932-1933 / 海外 / 17分

我國の製鐵工業

ST000002 / 1926 / 福岡 / 24分

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