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若し戰はゞ[日の丸グラフ版]

  • 軍事

現在の千葉県四街道市などを敷地としていた陸軍下志津原演習場で行われた実弾演習を撮影した作品で、元素材は製作した東京シネマ商会の16mmシリーズ「日の丸グラフ」用の短縮版である。下志津原演習場では国会議員などを対象に新兵器を伴う演習見学会が何度も行われていたことが新聞でも報じられており(『東京朝日新聞』各記事)、製作年から本作は1925年の演習を撮影した可能性が考えられる。参考文献(『特選敎育映画集』)には「この映畫は新兵器と、その應用戰術を取り扱った實寫」とあり、最初に「新兵器の一班」として測地機材や野砲、高射砲などの兵器が展示されている様子が紹介されたあと、中間字幕「戰端は先づ…飛行機より開かる」以降は軽機関銃、高射砲、戦車、重機関銃など各種兵器を使った演習風景が収められている。なお、同文献には「各國の高射砲數」「各國のタンクの數」とあることから、オリジナルの35㎜版には兵器数の国際比較が含まれていたと考えられる。

作品詳細

作品番号
ST000324
映画題名
若し戰はゞ[日の丸グラフ版]
映画題名ヨミ
モシタタカワバ[ヒノマルグラフバン]
製作年月日
1925
時間(分)
7
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
東京シネマ商會
スタッフ
東京シネマ商會[撮影]櫻井忠温(陸軍大佐)[監修]
検閲番号等
1925年7月9日
81、日、實、敎、若し戰はゞ、1巻、264m、大日本敎育映畫協会(製作者、申請者とも)、新免
1926年4月14日
A545、日、實、敎、若し戰はば、1巻、273m、東京シネマ商會(製作者、申請者とも)、新免
1930年9月20日
E12000、日、實、宣、軍、若し戰はゞ、1巻、58m、東亞(京の誤植と思われる)シネマ商會(製作者、申請者とも)、一六ミリ、新
フィルム映写速度
18
備考
元素材は、アメリカ議会図書館より返還されたフィルムから作製された16㎜ポジフィルム。
検閲時報の記載(E12000)と比べると、元素材である上述のフィルムの尺長は58.613mでほぼ同じである。
参考文献
「新兵器の威力に 呻らされた議員連 案内に御愛嬌の陸軍大臣 下志津の實射見學」(『東京朝日新聞』1923年3月30日付)7面
「新兵器ばかりの 物凄い演習 團隊長連が目をぱちくり 下志津得意の塲面」(『東京朝日新聞』1924年3月13日付夕刊)2面
「口あんぐり 目をぱちくり 戰爭ごつこ見物の 兩院議員二百餘名」(『東京朝日新聞』1925年3月22日付夕刊)2面
「若し戰はゞ」広告『社會敎育』第二巻第四號(社會敎育協會、1925年)頁数記載無(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1594576/1/2
全日本映畫敎育研究會編『日本敎育映畫總目錄 昭和十二年版』(大阪每日新聞社『映畫敎育』第百七輯附録、1937年)18頁(国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1115775/1/13
『特選敎育映画集』(東京シネマ商會、1932年)58、91頁

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