フィルムは記録する

海と空[日の丸グラフ版]

  • 軍事

広告(『キネマ週報』)で「一九四〇年戰鬪レヴュー」と謳っているように、本作が製作された1930年から10年後という設定で日本の海と空の戦力を一般向けにアピールした作品である。海軍の演習や観艦式を撮影した素材をベースに戦闘機後部座席からの機銃攻撃などの演出場面を交えて構成されており、短いカットを重ねたテンポのよい編集によって「海と空との壮快にしてスピードに富む戰鬪」(『特選敎育映画集』75頁)を描き出している。1930年3月20日から5月31日にかけて上野不忍池畔では日本海海戦25周年を記念した「海と空の博覧会」が開催されており、そのことが本作の製作や題名に影響を及ぼした可能性が認められよう。元素材は東京シネマ商会の16mmシリーズ「日の丸グラフ」用の短縮版でエンドは欠落している。また、同商会が1934年に製作した『海行かば』(ST000144)には本作の多くの場面が使われている。

作品詳細

作品番号
ST000315
映画題名
海と空[日の丸グラフ版]
映画題名ヨミ
ウミトソラ[ヒノマルグラフバン]
製作年月日
1930
時間(分)
7
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
東京シネマ商會
スタッフ
陸軍省、海軍省[後援]山根幹人[編輯]
検閲番号等
1930年4月9日
E4389、日、實、敎、海と空、2巻、447m、東京シネマ商會(製作者、申請者とも)、新
1930年6月30日
E8554、日、實、宣、軍、海と空、1巻、116m、東京シネマ商會(製作者、申請者とも)、一六ミリ、新
フィルム映写速度
18
備考
元素材は、アメリカ議会図書館より返還されたフィルムから作製された35㎜ポジフィルム。
スタッフについて、陸軍省と海軍省の後援は参考文献(『映畫敎育』『特選敎育映画集』)に、山根幹人については参考文献(『國際映畫年鑑 昭和九年版』)に基づく。
参考文献
「東京シネマ商會広告」(『キネマ週報』第十二號、キネマ週報社、1930年)4頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/7965011/1/3
「新映畫紹介/海と空(二卷)」(『映畫敎育』第廿八輯、大阪毎日新聞社、1930年)24頁
『特選敎育映画集』(東京シネマ商會、1932年)75、91頁
『國際映畫年鑑 昭和九年版』(國際映畫通信社、1934年)79頁( 国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1075886/1/79

関連動画

若し戰はゞ[日の丸グラフ版]

ST000324 / 1925 / 千葉 / 7分

花の京都[サクラグラフ版]

ST000320 / 1928 / 京都 / 3分

小笠原島

ST000265 / 1931 / 東京 / 19分

日本

ST000277 / 1934 / 東京、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫 / 64分

チェックした作品から

?