フィルムは記録する

皇太子殿下御歸朝 大正十年九月三日

1921年9月3日、欧州旅行から帰国された皇太子殿下の動向を、横浜港での上陸、横浜駅、東京駅、宮城への入場まで追いかけるとともに、宮城前や丸ノ内、東京駅での祝賀の人々の様子もカメラに収められている。紙屋牧子の論文では、『皇太子殿下御歸朝 第一卷』の題名で登録されている作品は本作の一部ではないか、と推論している。

作品詳細

作品番号
ST000057
映画題名
皇太子殿下御歸朝 大正十年九月三日
映画題名ヨミ
コウタイシデンカ ゴキチョウ タイショウジュウネンクガツミッカ
製作年月日
1921
時間(分)
8
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
帝國興行株式會社
フィルム映写速度
16
備考
元素材は、1953年度に津田時雄氏より購入した35㎜可燃性ポジフィルムより、1961年度に不燃化した35㎜インターネガ。紙屋(2016年)による紹介(39頁)と表(表2、41頁)を参照。
参考文献
紙屋牧子「”皇太子渡欧映画”と尾上松之助――NFC所蔵フィルムにみる大正から昭和にかけての皇室をめぐるメディア戦略」(『東京国立近代美術館研究紀要』東京国立近代美術館、2016年)35-54頁
(東京国立近代美術館リポジトリ)http://id.nii.ac.jp/1659/00000020/
東京国立近代美術館フィルムセンター編『FC フィルムセンター 11 日本の記録映画特集―戦前篇⑴』(東京国立近代美術館、1973年)5頁