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第五回明治神宮体育大會 昭和四年秋

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明治神宮体育大会は1924年の明治神宮外苑競技場の竣成を機に、明治天皇の聖徳を慕い仰ぐとともに国民の身体鍛錬と精神の作興への効果を目的として内務省が発案し「明治神宮競技大会」として初開催されたことに始まり(『第一回明治神宮競技大會報告書』)、1926年の第3回からは新たに設立された明治神宮体育会主催の「明治神宮体育大会」となり、この第5回大会前には「スポーツの宮様」として親しまれた秩父宮雍人親王が明治神宮体育会の総裁に推戴されていた(『運動会と日本近代』176頁)。開催期間は1929年10月27日から11月3日までの8日間だったが水上競技はその1か月前の9月27日から30日まで実施され、本作には収められていないスキー競技は翌年2月8日、9日に実施された(『第五回明治神宮体育大會報告書』)。競技種目は本作での登場順に水上競技、ラ式蹴球(ラグビー)、陸上トラック競技、マラソン、陸上フィールド競技、排球(バレーボール)、籠球(バスケットボール)、ア式蹴球(サッカー)、ホッケー、相撲、野球、庭球(テニス)、馬術、弓道、拳闘(ボクシング)で、実施競技のうち端艇(ボート)、剣道、柔道、射撃、体操の場面は含まれていない。また、個々の競技結果や選手に関する情報は少なく、当時の日本記録を更新したことが中間字幕で伝えられるマラソンでも、優勝した楠好蔵選手と思われる人物を紹介するカットが挿入されるものの名前は示されない。一方で11月1日の昭和天皇による大会行幸は大きく扱われており、神宮外苑競技場での各競技に加えて神宮相撲場と神宮球場(早慶戦)での天覧の様子が収められている。

作品詳細

作品番号
ST000329
映画題名
第五回明治神宮体育大會 昭和四年秋
映画題名ヨミ
ダイゴカイメイジジングウタイイクタイカイショウワヨネンアキ
製作年月日
1929
時間(分)
47
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
文部省
配給会社
文部省
配給年月日
1929.12.[頒布]
検閲番号等
1930年2月15日
E1993、日、實、時事、第五回明治神宮體育大會、3巻、848m、文部省(製作者、申請者とも)、免
フィルム映写速度
16
備考
元素材は、1971年度に文部省より管理換された35㎜不燃性マスターポジフィルム。
検閲時報の記載と比べると、元素材である上述のフィルムの尺長は851.925mで4m近く長い。
製作年は管理換時の資料による。
参考文献
内務省[編]『第一回明治神宮競技大會報告書』(内務省衛生局、1925年)1頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/978525/1/12
「活動寫眞「フイルム」頒布」(『官報』第八九〇號、1929年12月16日)443頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/2957357/1/18
宮本昌常[編]『第五回明治神宮体育大會報告書』(明治神宮体育會、1930年)
 「第五回明治神宮體育大會開く」(「光榮に輝く第五回神宮體育大會」)21-35頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1226040/1/25
 田村義輝「スキー部」(「準備計畫」)77頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1226040/1/446
文部省社會敎育局編『文部省敎育映畫時報 4 昭和六年二月』(1931年)58頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1148960/1/32
入江克己「第5章 近代の天皇制と明治神宮競技大会」(吉見俊哉ほか『運動会と日本近代』青弓社、1999年)157-198頁

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