フィルムは記録する

古式射禮 (小笠原流) 大的式 振々

射礼(じゃらい)は元々宮廷の正月の弓射行事で、鎌倉時代を経て武家社会に取り入れられた(参考文献『弓道講座 第十七卷』)。本作では弓馬術を伝える小笠原家によって明治神宮で行われた2つの射礼が紹介される。「大的式(おおまとしき)」は「小笠原教場弓始め」として現在も毎年1月17日に非公開で行われており、ここでは1934年1月17日の行事の模様が記録されている。一方、弓矢の的になる木製の玩具の名に由来する「振々(ぶりぶり)」は1933年の明治節(11月3日)に撮影されており、こちらには多くの見物客の姿も写っている。

作品詳細

作品番号
ST000269
映画題名
古式射禮 (小笠原流) 大的式 振々
映画題名ヨミ
コシキジャライオガサワラリュウオオマトシキブリブリ
製作年月日
1934
時間(分)
15
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
文部省
配給会社
文部省
配給年月日
1934.5.[頒布]
フィルム映写速度
18
備考
元素材は、1971年度に文部省より管理換された35㎜不燃性マスターポジフィルム。
製作年は参考文献(『敎育映畫硏究資料 第十八輯 本邦映畫敎育の發達』)による。
参考文献
「活動寫眞「フイルム」頒布」(『官報』第二二一七號、1934年5月25日)675頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/2958692/1/8
文部省『敎育映畫硏究資料 第十八輯 本邦映畫敎育の發達』(1938年)「文部省製作映畫年度別」71頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1451797/1/40
『弓道講座 第十七卷』(雄山閣、1942年[2刷])39-43頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1905309/1/18
「事業内容」(一般財団法人礼法弓術弓馬術小笠原流)https://www.ogasawara-ryu.gr.jp/zaidan/activity/action.html
「歩射」(小笠原流弓馬術礼法)https://www.ogasawara-ryu.gr.jp/lessons/hosha/hosha.html