昭和九年六月五日 東鄕元帥國葬儀 実况
日活製作の『東鄕元帥 國葬の實况』(ST000188)と同じく、日露戦争の日本海海戦を勝利に導いた元帥海軍大将東郷平八郎の国葬の模様を伝える時事映画である。葬列が国葬会場のある日比谷公園に向かう途中と公園に入る場面が中心で、日比谷公会堂の前に設えられた葬場(参考文献、5頁)の様子が短いカットで示され、墓所となった多磨墓地(多磨霊園)を示して終わる。元素材は左右両側を主として画面が白く濁ったようになる状態が目につく。なお、製作したモリモト映画本社は『三社祭』(ST000213)にその看板が写るモリモト映画配給本社と同じ会社である。
作品詳細
- 作品番号
- ST000252
- 映画題名
- 昭和九年六月五日 東鄕元帥國葬儀 実况
- 映画題名ヨミ
- ショウワクネンロクガツイツカトウゴウゲンスイコクソウギジッキョウ
- 製作年月日
- 1934
- 時間(分)
- 5
- サウンド
- サイレント
- カラーの種類
- 白黒
- 製作会社
- モリモト映画本社
- スタッフ
- モリモト映画本社[謹冩]
- 検閲番号等
- 1934年6月5日
I6696、日、實、時事、東鄕元帥國葬儀實況、1巻、87m、モリモト映畫社(製作者、申請者とも)、新
同日に同題名のフィルムの検閲記録が上記を含め6件ある。
元素材には検閲番号の穿孔跡があり、以下の検閲時報の記録と合致する。
1934年6月6日
I6978、日、實、時事、東鄕元帥國葬儀實況、1巻、87m、モリモト映畫社(製作者、申請者とも)、複七
同日に同題名のフィルムの検閲記録が上記を含め6件ある。 - フィルム映写速度
- 16
- 備考
- 元素材は、1966年度に収蔵した35㎜不燃性デュープネガフィルム。
検閲時報の記載(I6978)と比べると、元素材である上述のフィルムの尺長は86.566mでほぼ同じである。 - 参考文献
- 『官報』(號外、1934年6月2日)1-6頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/2958699/1/18