集團勤勞作業
学徒を中心に土地開墾などの作業に集団で従事する日本各地の青少年男女の活動を紹介する。題名の「集団勤労作業」は単なる集団での労働作業を指すのではなく、1938年5月の国家総動員法施行の翌月の文部次官通牒「集団的勤労作業運動実施ニ関スル件」による「實踐的精神敎育實施ノ一方法」として示された言葉で、夏季休暇の始期終期その他適当な時期における勤労作業を中等学校以上の教育課程に組み込むものだった。翌1939年には文部省は学校の休業時にかかわりなく正課に準じて取り扱うことを指示し、学徒の動員体制が次第に進められていった(参考文献『集團勤勞作業敎育の実際』および「三 戦時教育体制の進行」)。本作では宮崎県の祖国振興隊、神奈川県の学校勤労報国隊、三重高等農林学校勤労奉仕班、三重県の黒田村青年団、多摩川風致地区で作業する東京の学生たちと彼らを激励する荒木貞夫文部大臣の姿が紹介されるが、冒頭にはこれらの「集団勤労作業」とは少し意味が異なると思われる、茨城県内原(現・茨城県水戸市内原町)の満蒙開拓青少年義勇軍訓練所の様子が収められており、同訓練所の映像として貴重であろう。
作品詳細
- 作品番号
- ST000292
- 映画題名
- 集團勤勞作業
- 映画題名ヨミ
- シュウダンキンロウサギョウ
- 製作年月日
- 1939
- 時間(分)
- 11
- サウンド
- サイレント
- カラーの種類
- 白黒
- 製作会社
- 文部省
- 配給会社
- 文部省
- 配給年月日
- 1940.10.[頒布]
- 検閲番号等
- 1939年10月13日
2142-2148、日、實、時事、無、集團勤勞作業 一―七、1巻、99m、文部省(製作者)、文化映畫中央會(申請者)、一六、免一
1939年10月24日
3473、日、實、時事、無、集團勤勞作業 一、1巻、251m、文部省(製作者)、映敎中(申請者)、免一 新 - フィルム映写速度
- 20
- 備考
- 元素材は、1971年度に文部省より管理換された35㎜不燃性マスターポジフィルム。
参考文献(『官報』)に記載された尺長246mと比較すると、元素材である上述のフィルムの尺長は247.498mで約1.5m長い。
製作年は管理換時の資料による。 - 参考文献
- 佐藤隆德『集團勤勞作業敎育の実際』(啓文社、1938年)3頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1462512/1/9
「活動寫眞「フイルム」頒布」(『官報』第四一二七號、1940年10月7日)250頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/2960625/1/14
「厚生活動 集團勤勞に適する映畫(昭和十五年八月現在)」(重見武平『集團勤勞の栞』泉書房、1940年)117頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1268101/1/79
「文部省映画一覽」(『文化映画』第二巻第一号、1942年1月)92頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/7950042/1/47
「三 戦時教育体制の進行」(文部省ホームページ)https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/others/detail/1317693.htm