フィルムは記録する

新生の榮光

近代化が進む希望ある新生国家としての満洲帝国の姿を描く。雄大な自然と豊かな資源に囲まれる中に多民族が暮らす開放的な国のイメージを提示して、1934年3月の皇帝即位式典、6月の昭和天皇御名代の秩父宮雍仁親王による満洲訪問、10月の皇帝溥儀による陸軍特別演習統監や地方視察(巡狩)など帝政移行後の出来事を伝え、後半では制度改革が進む地方、開発と建設が加速する首都新京、そして日本も関与する鉄道網の整備などを見せ、躍進する新興国家の明るい将来像を疾走する特急列車に重ねて終わる。

作品詳細

作品番号
ST000285
映画題名
新生の榮光
映画題名ヨミ
シンセイノエイコウ
製作年月日
1935
時間(分)
26
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
満洲國情報處、南満洲鉄道株式会社弘報係
スタッフ
満洲國情報處[監輯]満鉃弘報係[撮影]芥川光蔵[監督]
検閲番号等
1935年4月10日
J5291、日、實、時事、新生の榮光、3巻、726m、滿洲國情報處(製作者)、松竹キネマ株式會社(申請者)、新
同日に同題名のフィルムの検閲記録が上記を含め6件ある。
フィルム映写速度
24
備考
元素材は、アメリカ議会図書館より返還された35㎜可燃性ポジフィルムを1971年度に不燃化した35㎜デュープネガから作製した16㎜ポジフィルム。
製作会社については検閲記録および参考文献(山内友一および『南滿洲鐵道株式會社第三次十年史(下)』)による。監督については、参考文献(村治夫)の芥川光蔵の作品経歴に本作が含まれており、満鉄弘報係の映画班を率いていた芥川が主導的役割を果たしたと判断した。
参考文献
「附錄 建國以降ノ重要日誌 大同三年(康德元年)」(『躍進過程の満洲帝國』國務院總務廳情報處、1935年)附錄7-13頁(国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1260145/1/42
山内友一「滿洲映畫發達史稿 〔上〕」(『滿蒙』第二十年七月號、滿蒙社、1939年)63頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/3564773/1/35
村治夫「芥川光藏氏を悼む 映画靑年・芥川さん」(『文化映画』第二卷第八號、1942年8月)56頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/7950049/1/29
『南滿洲鐵道株式會社第三次十年史(下)』(南滿洲鐵道株式會社、1938年[龍溪書舎、1976年])2452頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/12288844/1/408