フィルムは記録する

國宝映画 日露戰爭 回顧録

前半は、水師営会見に臨む一行、旅順入城式、護送される捕虜。後半は国内の凱旋風景や宮中、官邸などに集まる軍人、ポーツマス条約に臨む車列に小村全権の姿を写す。大傍正規の調査によれば、元素材は1932年に日本活動写真株式会社が製作し、伴野文三郎が検閲申請した9.5㎜の『日露戰爭回顧録』に由来すると推定している。エンドマーク「終」のフォントも、日活が配給した『史劇 楠公訣別』(1921年)と同一である。

作品詳細

作品番号
ST000031
映画題名
國宝映画 日露戰爭 回顧録
映画題名ヨミ
コクホウエイガ ニチロセンソウ カイコロク
製作年月日
1905
時間(分)
11
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
日本活動写眞株式会社
配給会社
伴野商会
フィルム映写速度
16
備考
元素材は、1996年度に寄贈9.5㎜フィルムより複製・ブローアップした35㎜インターネガ。大傍(2015年)51頁に詳細な分析がある。
参考文献
大傍正規「日露戦争記録映画群のカタロギングージョゼフ・ローゼンタール撮影『旅順の降伏』の複数バージョン」(『東京国立近代美術館紀要』2015年)42-65頁
(東京国立近代美術館リポジトリ)http://id.nii.ac.jp/1659/00000034/