フィルムは記録する

護れ森林

豊かな森林を抱えて各所に製紙工場が稼働していた日本領有の樺太(南樺太)における森林保護の重要性を唱える。参考文献(『樺太の産業と港湾』)によれば、1934年度の森林収入総額は樺太庁の歳入総額の5割4分を占めていたという。不法伐採や虫害などの様々な山林被害の中でも特に火災(山火)防止が重視されており、「警火思想ノ普及ニ付一層ノ努ヲ拂フコトヲ期ス」という山林大会における決議の一部が示され、「山火消防隊」の模擬訓練の様子が描かれる。中間字幕に示される「山林消防隊歌」の作者庄司弥造は樺太庁の元泊林務署の技師(署長)を務めていた(参考文献『職員錄』)。元素材はエンドが欠落しており、検閲などの記録も確認できていないためオリジナルの尺長は不明である。

作品詳細

作品番号
ST000309
映画題名
護れ森林
映画題名ヨミ
マモレシンリン
製作年月日
1936
時間(分)
8
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
樺太庁林務課
フィルム映写速度
18
備考
元素材は、2004年度にロシア・ゴスフィルモフォンドより入手した35㎜不燃性ポジフィルム。
製作年は中間字幕中の「昭和十一年八月二十日」の日付に基づく。
参考文献
荒木源『樺太の産業と港湾』(北海道開運通信社、1936年)21-22頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/1228001/1/27
「樺太廳 林務署」(『職員錄』内閣印刷局、1937年)249頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/12312730/1/151