フィルムは記録する

十二指腸蟲

人体に寄生して様々な症状や病気を引き起こす十二指腸虫の生態を顕微鏡撮影やアニメーションで示して寄生虫への注意を喚起する。参考文献(『官報』第四九九二號)には題名に「改訂」と付いており、1928年に文部省が製作した2巻物の『十二指腸蟲の發育と其の感染経路』を再編集した可能性が考えられる。同作は東京帝国大学附置伝染病研究所(現・東京大学医科学研究所)で顕微鏡撮影が行われた1925年製作の『傳染病の病原體』(ST000047)に始まる病原体をテーマとした科学映画のひとつで、参考文献(藤波健彰)によると、十二指腸虫の撮影は同研究所の浅田順一博士の指導の下で東京シネマ商会の芹川政一と藤波が手掛けたという。

作品詳細

作品番号
ST000293
映画題名
十二指腸蟲
映画題名ヨミ
ジュウニシチョウチュウ
製作年月日
1940
時間(分)
12
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
文部省
配給会社
文部省
配給年月日
1943.9.[頒布]
フィルム映写速度
18
備考
元素材は、1971年度に文部省より管理換された35㎜不燃性マスターポジフィルム。
参考文献(『官報』)に記載された尺長240mと比較すると、元素材である上述のフィルムの尺長は241.426mで約1.4m長い。
製作年は管理換時の資料による。
参考文献
「活動寫眞「フイルム」頒布」(『官報』第六三〇號、1929年2月6日)140頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/2957096/1/7
「文部省映画一覽」(『文化映画』第二巻第一号、1942年1月)93頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/7950042/1/47
「映畫頒布」(『官報』第四九九二號、1943年9月1日)26頁(国立国会図書館デジタルコレクション)https://dl.ndl.go.jp/pid/2961497/1/14
藤波健彰『ニュースカメラマン 激動の昭和史を撮る』(中央公論社、1977年。文庫版は1980年)15-16,21-22、35頁[文庫版]
「沿革」(東京大学医科学研究所ホームページ)https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/history/index.html