フィルムは記録する

第一篇 日露戰役 追懷ノ巻

満洲敎育映画協會が主として軍関係者を対象に、日露戦争に関する記録映像を1933年に再構成したと思われる作品。英国アーバン社による『旅順の降伏』のフッテージが再利用されているとともに、品川からの出兵や凱旋後の歓迎会での踊りや玉乗り、靖国神社での奉納相撲など、日本人カメラマンが撮影した場面もふんだんに盛り込まれている。新橋での凱旋風景では、最初期の映画会社の一つ、吉澤商店の建物も確認できる。

作品詳細

作品番号
ST000027
映画題名
第一篇 日露戰役 追懷ノ巻
映画題名ヨミ
ダイイッペン ニチロセンエキ ツイカイノマキ
製作年月日
1904-1905
時間(分)
22
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
満洲敎育映画協會
スタッフ
製作:満洲敎育映画協會
検閲番号等
1933年1月10日
H143 日、實、時事 日露戰役追懐の巻、2巻、414m、満洲敎育映画協會(製作者)、在郷軍人會京都支部(申請者)、免
フィルム映写速度
16
備考
元素材は、1968年度にアメリカ議会図書館より返還された35㎜ポジプリントを不燃化して作成された35㎜インターネガ。大傍(2015年)52-53頁に詳細な分析がある。
参考文献
大傍正規「日露戦争記録映画群のカタロギングージョゼフ・ローゼンタール撮影『旅順の降伏』の複数バージョン」(『東京国立近代美術館紀要』2015年)42-65頁
(東京国立近代美術館リポジトリ)http://id.nii.ac.jp/1659/00000034/
2018.4.24-9.2 上映企画「国立映画アーカイブ開館記念 映画にみる明治の日本」
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/meiji-201804/#section1-2
東京国立近代美術館フィルムセンター編『FC フィルムセンター 11 日本の記録映画特集―戦前篇⑴』(東京国立近代美術館、1973年)4頁