フィルムは記録する

海の怪物 潛水艦

潜水艦を「近代科学の産んだ海の大怪物であり國防の権威である」として、その構造や性能を詳説した教育映画。残存するのは前半部分で、元素材の尺長158.213mは検閲記録と比べてもかなり短い。参考文献(『映畫敎育』)の記述から中盤以降は、潜航、潜航中の運転、潜望鏡、魚雷射撃、浮上などが説明されていたと考えられる。画面では側面に「ロ15」と「ロ56」と書かれた2艦の潜水艦が確認できる。

作品詳細

作品番号
ST000208
映画題名
海の怪物 潛水艦
映画題名ヨミ
ウミノカイブツ センスイカン
製作年月日
1927
時間(分)
10
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
海軍省
スタッフ
東京シネマ商會[製作]古田中博(海軍中佐)、橋本愛次(海軍少佐)[考案・指導]
検閲番号等
1927年12月2日
B14682、日、實、敎、海の怪物潛水艦、2巻、416m、東京シネマ商會(製作者)、海軍省軍事普及委員會(申請者)
同日に同題名のフィルムの検閲記録が上記を含め3件ある。
フィルム映写速度
14
備考
元素材は、2005年度に斎藤武子氏より受贈した35㎜可燃性ポジフィルムを不燃化した35㎜インターネガより作製した35㎜上映用ポジフィルム。
参考文献
古田中博「敎材映畫「海の怪物潜水艦」解説資料 潜水艦について」(『映畫敎育』第四輯、1928年)22-23頁
全日本映畫敎育研究會編『日本敎育映畫總目錄 昭和十二年版』(大阪每日新聞社『映畫敎育』第百七輯附録、1937年)19頁