フィルムは記録する

北鮮の羊は語る

日本の「緬羊國策」に沿って朝鮮総督府第6代総督宇垣一成の下で進められた朝鮮半島北部・咸鏡北道での牧羊振興のPR映画。オーストラリアから朝鮮半島北部の牧場にやってきた羊たちが、長い道中の出来事を一人称で語り始める。朝鮮総督府が企画した作品としても貴重である。エンドは欠落している。

作品詳細

作品番号
ST000197
映画題名
北鮮の羊は語る
映画題名ヨミ
ホクセンノヒツジハカタル
製作年月日
1934
時間(分)
18
サウンド
サイレント
カラーの種類
白黒
製作会社
朝鮮総督府
スタッフ
津村勇[製作者]
検閲番号等
1934年7月16日
I8964、日、實、宣、産、北鮮の羊は語る、2巻、538m、津村勇(製作者)、日滿緬羊協會(申請者)、新
フィルム映写速度
20
備考
元素材は、2002年度にロシア・ゴスフィルモフォンドより入手した35㎜不燃性ポジフィルムより、2003年度に作製した35㎜インターネガを経て作製した35㎜上映用ポジフィルム。
トップ・タイトルに続く最初の中間字幕の後に「昭和十二年二月四日羅津要塞司令部檢閲濟」のタイトルが入る。
参考文献(『教育映畫研究資料 第十七輯 中央官廳に於ける映畫利用狀況』)では製作年月を1935年5月としている。
参考文献
文部省『教育映畫研究資料 第十七輯 中央官廳に於ける映畫利用狀況』(1937年)55頁
『朝鮮總督府キネマ』朝鮮總督府官房文書課(1938年)47頁
津村勇「文化映畫の展望」(『朝鮮』第二百七十三號、1938年)142-155頁
卜煥模『朝鮮総督府の植民地統治における映画政策』(早稲田大学大学院文学研究科2005年度博士論文)122-125頁